物件の内見は、多くの場合1物件につき1回しかできません。内見当日に確認できなかったことが、入居後に後悔のタネになることも少なくありません。「コンセントの位置が使いにくい」「収納が思ったより少なかった」「日当たりが悪かった」——これらは内見時にしっかり確認していれば防げたトラブルです。
この記事では、内見時に確認すべきポイントを30項目にまとめました。内見前の準備から、室内チェック・設備確認・採寸ポイント・周辺環境・内見後にやることまで、カテゴリ別に解説します。内見当日はこのページをスマートフォンで開いてチェックリストとして活用してください。
内見前の準備:持ち物と事前確認
内見当日に「あれを確認しておけばよかった」と後悔しないために、事前の準備が重要です。物件情報をあらかじめ整理しておき、確認したいポイントをリストアップしておきましょう。
内見に持っていくべきもの
- メジャー(巻き尺):必須。スマートフォンの計測アプリでも代用可能
- スマートフォン:写真撮影・メモ・採寸データの記録に
- 間取り図のコピー:不動産会社から事前にもらっておく
- 持っている家具のサイズ一覧:ベッド・冷蔵庫・洗濯機等
- 方位磁石(またはスマートフォンのコンパスアプリ):実際の日当たり確認に
📋 内見前に確認しておくこと
- 間取り図を入手して部屋のイメージを事前に把握する
- 気になる点(騒音・日当たり・収納等)をリストアップする
- 持っている家具のサイズを記録しておく
- 内見は午前中または昼ごろに設定すると日当たりを確認しやすい
室内チェック:日当たり・収納・コンセント・水回り
内見では室内の状態を細かく確認することが最優先です。後から変更できない要素(日当たり・収納の位置・間取り)は特に念入りにチェックしましょう。
日当たり・採光
日当たりは生活の質に直結します。南向きの部屋が最も日照時間が長いですが、周辺の建物・木々・廊下の向きによっても変わります。内見当日の天気が悪くても、窓の向きと周辺環境から日当たりをある程度判断できます。
☀️ 室内チェックリスト(1〜10)
- 1. 窓の方角と日当たりの確認(南向きか、周辺建物の影響はないか)
- 2. 各部屋の照明の明るさと照明器具の有無
- 3. 収納スペースの数・大きさ・奥行きを確認する
- 4. 各部屋のコンセントの数と位置(家具配置後に使えるか)
- 5. テレビアンテナ端子の位置(テレビを置く場所の近くにあるか)
- 6. 壁・天井のシミ・カビ・クロスの剥がれの有無
- 7. 床のきしみ・傷・汚れの確認(実際に歩いて確認する)
- 8. 窓の開閉がスムーズか・鍵がしっかりかかるか
- 9. 水回り(浴室・洗面所・キッチン)のカビ・水垢・排水の状態
- 10. においの確認(カビ・ペット・タバコの残り香がないか)
通信環境のチェック
近年は通信環境が生活インフラとして重要度が増しています。光回線の引き込みが可能か、または無線LANのwi-fi環境が整備されているかを確認しましょう。また、スマートフォンの電波(4G/5G)の強さも実際の部屋で確認しておくと安心です。
設備チェック:エアコン・給湯器・オートロック
設備の確認不足は入居後のトラブルにつながりやすい項目です。特に、設備の有無・年式・動作確認は内見時に必ず行いましょう。
🔧 設備チェックリスト(11〜20)
- 11. エアコンの有無・設置台数・年式(古すぎると電気代が高くなる)
- 12. 給湯器の種類と年式(10年以上は交換目安)
- 13. オートロックの有無・入退室の仕組みの確認
- 14. インターホンの種類(カメラ付きか、モニター付きか)
- 15. 浴室乾燥機・追い焚き機能の有無
- 16. 宅配ボックスの有無と利用方法
- 17. バルコニー・ベランダの広さと排水状態
- 18. ガスコンロの口数と種類(ガス・IH)
- 19. 換気扇・レンジフードの動作確認
- 20. 水圧の確認(シャワーを実際に試せる場合は試す)
エアコンの年式は重要
エアコンの年式は電気代に直結します。古いエアコン(10年以上前)は省エネ性能が低く、年間の電気代が新しいモデルと比べて数万円変わることもあります。内見時は設置されているエアコンの型番をメモしておき、製造年式を確認しておくと参考になります。
採寸ポイント:冷蔵庫・洗濯機・搬入経路
内見で最も重要な作業のひとつが採寸です。内見の限られた時間の中で、優先度の高い箇所から確実に測りましょう。採寸データは後から間取りシミュレーターに入力して、家具の配置確認に活用できます。
📏 採寸チェックリスト(21〜30)
- 21. 冷蔵庫置き場の幅・奥行き・高さ(上部の吊り戸棚まで)
- 22. 洗濯機置き場の防水パンのサイズ(幅・奥行き)
- 23. 玄関ドアの開口部の幅・高さ(大型家具の搬入に影響)
- 24. 廊下の幅・曲がり角の広さ
- 25. 各部屋のドアの開口部の幅(60〜80cmが一般的)
- 26. エレベーターの内寸(幅・奥行き・高さ)
- 27. 居室の壁面のサイズ(ベッドやソファを置く壁の長さ)
- 28. 窓の位置・高さ(掃き出し窓か腰高窓か)
- 29. キッチンの作業スペースの幅・奥行き
- 30. クローゼット・押し入れの内寸(幅・奥行き・高さ)
採寸データの活用方法
内見後、採寸したデータをもとに間取りシミュレーターを使って家具の配置を確認しましょう。特に、冷蔵庫・洗濯機・ベッドの3点は、サイズが合わないと入居後に大きな問題になるため、必ず事前に配置シミュレーションを行うことをおすすめします。
周辺環境チェックと内見後にやること
室内の確認が終わったら、物件周辺の環境もチェックしましょう。周辺環境は間取り図からはわからない情報であり、実際に足を運んで確認することが重要です。
周辺環境のチェックポイント
- 最寄り駅・バス停までの実際の徒歩時間(掲載表記と異なる場合がある)
- スーパー・コンビニ・ドラッグストアの有無と営業時間
- 周辺の騒音(幹線道路・線路・学校・工場の近くかどうか)
- ゴミ置き場の場所と状態(管理が行き届いているか)
- 駐輪場・駐車場の有無と台数(空きがあるか)
- 周辺の街灯の数(夜道の安全性)
内見後にやること
内見が終わったら、できるだけ早いうちに記録を整理しましょう。時間が経つと記憶が薄れ、複数物件を比較しにくくなります。
✅ 内見後のアクション
- 内見中に撮影した写真を整理して物件ごとにフォルダ分けする
- 採寸データを間取りシミュレーターに入力して家具配置を確認する
- 気になった点(設備・騒音・日当たり等)を不動産会社に確認する
- 複数の候補物件を条件・採寸データ・写真をもとに比較する
- 申し込みを決めた場合は早めに不動産会社に連絡する
✅ この記事のまとめ
- 内見にはメジャー・スマートフォン・間取り図・家具サイズ一覧を持参する
- 日当たり・収納・コンセント位置・水回りは内見時に必ず確認する
- エアコンの年式・給湯器の状態など設備の劣化具合を確認する
- 冷蔵庫置き場・洗濯機置き場・搬入経路は必ず採寸する
- 内見後は採寸データをシミュレーターに入力して家具配置を確認する
- 周辺環境は実際に歩いて確認し、騒音・利便性を体感する